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【期間限定で!】1.あなたのものになりました
「……え」
哉有の目が更に大きくなった。
そして、眼が、点。
隣の笑っちゃうくらいスーパーイケメンな家主のα様をそーっと見上げ、
「あの、これは、……その」
恐る恐る哉有が聞いてみれば。何をアホみたいなことを聞いてくるんだという表情で見下ろされ。
「寝転がってろ。俺もシャワー浴びてくる」
うなじにちゅ、と口付けられてびくんと哉有の身体が跳ね上がった。
「っ!!」
よしよし、と目を細めて満足そうに哉有の頭を撫で。
「寝ても無駄だからな」
家主さまはそして当たり前のように哉有の唇に軽く口付けると、さっさと上着をかけて部屋を出て行ってしまった。
すぐに、シャワーの水音が聞こえてきた。
いやいやいや、無理だろ、それ。
何するかなんて、怖くて聞けないんだけど。
顎で示された先には、都和が言うところの「大人の時間を満喫するため」の、それはもう見るからに寝心地の良さそうな巨大なベッドが鎮座している。
哉有は、それでも決死の思いでキングサイズのベッドに上がったものの、
(……やっぱ、無理――……)
文字通り、ちょこん、とその端に座ると床に足を下ろした。
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