【限定解除!?】9.見合写真③の彼女

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 くす、と都和が笑った。 「ご両親に叱られませんか?自宅に番を囲ってる男と話なんて」  いいえ、と三井川は笑い、 「都和さんには奥さまもいらっしゃらないんですから、誰と遊んでも別に不思議な話では無いでしょう?」  あっさりと言った。 「魅力的な女性と出会えば、そうも言っていられなくなると思うけれど」  ほー。 「魅力的な?」  うず。  哉有の背中が痒くなり、治った頭痛が再発しかけて顔を顰めた。  こう言う社交辞令だか何の忖度だかの会話は本当に苦手だ。  哉有はそっと立ち上がるとキッチンに立った美咲母の正面に立ち、 「テーブル、手伝います」 「悪いわね。じゃあ、お願いするわ」  おもてなしスタッフ拝任。  動いている方がよほど気が楽だ。  ソファで話している二人を背にして、哉有は美咲母に指示されるままテーブルの用意を始めた。  たたき風牛ステーキ、天ぷら、刺身の盛り合わせ、茶碗蒸し、豆腐と青菜のサラダ、炊き込みごはん、汁もの。どれも都和が好む食材ばかりが使われている。 「三井川さんが作られたんですか」 「そうよ。隣でね。朝から頑張ってたわよ」
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