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「見合いうんぬんじゃないから」
「じゃあ何ですか」
「んーー。豆腐、うまい」
じ。
「……大学の学費もそうだった」
Heatで敏感すぎる身体をいいように抱かれて焦らされて、泣いて喘いで承諾するしかなかったあのあとも。
「気持ちよかっただろ?」なんてしれっと言われて抱きしめられて、キスの嵐だったからって。だいたい、死ぬほど気持ちいいからって、そうそう納得できる手段じゃない!
箸を置き、完全抵抗の姿勢の哉有をちらりと見た都和は、
「ん。ごちそうさま。肉じゃがとあんかけ、また作って」
と手を合わせて食器を洗ってキャビネットにしまうと、半眼で食事を再開した哉有を両脇から持ち上げた。
「ちょっ、と!!」
「風呂行くぞー」
「やだ!」
「付き合え」
「やだ!やだって!!」
哉有がじたばたしたところで、だ。この身長差と、体格差。
そして、「頭でも身体でも他人に負けたことなんてねえよ」な都和に、敵うはずなんてなく。
秒で衣類を剥かれてバスルームに引き摺り込まれ、つるっと身体を磨かれたあとには当然バスローブに巻かれてベッドに投げ出され。
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