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疼く身体の中、都和の長い指で性感帯ばかりを擦られ、かき混ぜられまくられる刺激に当分震えながら、
「……ひ、っ……!」
力の入らない指でシーツを掴み、必死で耐えていた哉有が、観念したように泣き出した。
「……っ、と……わっ」
「ん?」
「都和……っ」
都和の口角が上がり、愛しげに哉有の唇に口付けた。
「どうして欲しい?」
哉有が都和の名前を呼ぶ時は、自分ではどうにもならなくて、都和に助けてほしい時。細い腕を自分の首に絡めさせ、背中を掬い上げてやる。
「欲し、……お願、い……っ、あ!!」
昇り詰められない程度の、ギリギリの刺激を与えてやりながら、都和は都和で欲しい答えを促した。
「行くよな?来週の金曜日」
「……っやだ……都和っ!!」
……くそ。しぶとい。
「お、ねが……い」
実際のところ、都和だってそろそろ限界だ。
こんなに可愛く「都和」「欲しい」「お願い」を繰り返されたら。都和の名前を呼ぶことで、お互いが最高に良くなれることを哉有が無意識に学習してしまっているから始末が悪い。
「哉有?」
耳元で名前を呼び、こり、と何度か体内を掻いてやれば、びくん、びくんと大きく細い身体が跳ねた。
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