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「……や、……あ、んっ!!」
ひく、と震える指が都和の髪に絡んだ。昇り詰められない快感に必死で耐える哉有の表情が、都和を直撃した。
…………も、ダメ。
「……哉有?絶対に嫌な思いはさせないから。な?お願い」
どくん!
(……お願い、なんて――――……)
都和の我慢も限界で、自分でも声が上ずっているのが解る。
「な。哉有……?」
「……う……ん……」
濡れた瞳が、ゆらりと都和を映した。
「う、ん――――……っ……!!」
返事の最後なんて殆ど聞こえないまま、都和は自分の剛直で哉有の身体を押し開いた。
「……っ!」
柔らかく包まれた途端、食いちぎられそうに締められて、都和が眉を寄せた。
「やゆ……、キツ、すぎ、だって……」
「ひ……――……っ」
お互いが掻き抱きあって。
もう、どうしようもないくらいに気持ちも身体も昂まって、二人で一気に駆け上がった。
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