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腰を掬われて壁に押し付けられたまま。ウエストから滑り込んだ手のひらに直に胸を撫でられた哉有が息を詰め、潤みかけた瞳が都和の視線を吸い込んだ。
「ベッドが、……いい……っ」
背中と腹を同時に撫でられ、びくんと跳ねた身体を都和が抱え上げる。
「俺以外」
抱きしめて、頬を寄せて、口付けて。
「見るんじゃねえよ」
待てなくて。
答えなんて聞く前に自分のニットも哉有の衣類もベッド脇に放り投げ、Heatでもないのに柔らかい哉有の肌に唇を滑らせていた。
とっくに浅い呼吸で震えながら都和を抱きしめる頼りない腕に、どうしようもなく食い尽くしたい飢餓感まで掻き立てられて。
「ダメ、今日は。優しくなんて、……できそうに――……」
もうぐずぐずになっている哉有を見て、触れて。
「他なん、て……」
見上げてきた艶めいた視線に抗いようもなく、都和は本能のままに細い身体を押し開いた。
「……見え、な――……っ……」
最後まで言葉にできないまま、一気に熱くなった身体の中に、哉有はもう溺れるしかなく。
感じる部分だけをただ突き、擦り上げられて、悲鳴と嬌声が入り混じったそれが抑えられない。
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