2830人が本棚に入れています
本棚に追加
「都、和ぁ……っ」
もう、どうしようもないくらい、気持ちが抑えられなくて。
どうしようもないくらい、心と身体が、震える。
こく、と都和の喉が動いた。
ヤバい。俺が、壊れる。
都和にされるがまま、揺すられて身体を震わせる哉有に抱き寄せられ、挙句に自分から交合部を擦り付けるように動き始めた哉有に、都和の思考が停止しかけた。
「……都、和ぁ……っ……も、っと……――」
細いそれに、都和の理性が完全に、飛んだ。
「本当に?」
「本当」
春の大型連休の初日。
セレブ感が半端ない長身の超絶イケメンと、彼のそばにいるのがアクセサリーなんじゃないかと思えるくらいに自然な、可愛いと美しいが半々くらいの女性(本当は違う)が寄り添って、とある高級ジュエリーブランドのVIPルームのソファにかけていた。
「じゃあ、石は、これとこれと……哉有、あとふたつ入れれるけど、どうする?」
「ん、……いいです。俺、手が小さいから、指輪だけ目立ちそう」
……俺??こいつ、男か!?
最初のコメントを投稿しよう!