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【 デジャヴ 】
あれから、美流先輩と急激に接近……。
何てうまく事が運ぶわけはなく、また浩平と日常の美流先輩のおっぱい話をする毎日。
浩平は僕が水泳大会で溺れた時のことを羨ましがるが、あれは本当に偶然のこと。
一歩間違えば、浩平が助けるところだったという。
まあ、命が助かるならそれでもいいのだが……。
しかし、今日もまたあの夢を見た。
徐々に思い出す記憶の奥底。助けてもらった時に見たあのやさしい顔。
「確か口元に小さなホクロがあったような……」
――次の日、僕は美流先輩の顔を確認しに行った。
でも、美流先輩の口元にはホクロがない……。
なぜだ……。
いや、美流先輩に間違いない。
あの手の感触、あの懐かしい香り。
あれは、確かに美流先輩のものだ。
でも、疑問も残る。
夢に見る自分は、小学校3年生くらい。
そして、夢でいつも助けてくれるのは、もっと年上の人。
もしも、夢で見る人が美流先輩だとすれば、小学校5年生くらいのはず。
そして、助けてもらった後に感じた頬に残るあのやわらかい胸の大きな膨らみ……。
ポヨンポヨンと水風船のような弾力のある豊満なおっぱい……。
小学生の美流先輩は、既にあんなにも胸が大きかったのか?
謎は深まるばかりだが、あの手の感触と匂いは、確かに彼女だと思う……。
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