167人が本棚に入れています
本棚に追加
*
さあ。今回は俺、咲也視点で説明しよう!!
またもや光莉がトラブルを起こした、というか陥れられて、悲しいかな、別行動になってしまった。あれだけ逸れるなと言ったのに。
電車から降りて、トイレ休憩。
気分転換に少しの自由時間ということで、みんな分かれて記念の写真を撮ったり、買い物をしたり、飲み物を飲んだりしていた。俺もトイレを我慢していたから、すぐにトイレに行って、その後光莉とコンビニに寄った。
「ここまで長かったよねぇ。アイス食べたい!」
「うん。想定内だな」
「でしょ?咲也も食べる?」
「そうだなぁ」
俺は光莉と手を繋いで歩きながら考えていると、俺のスマホに着信がかかってきた。
確か高一終わりまで一番親しかった山崎昇が迎えに来てくれる予定だ。そのノボルからの着信だった。
「あ。友達。ノボル。ちょっと話してくるね」
俺はスマホを持って店の外に向かうと、光莉はニコニコ笑いながら振り向いて、
「オケ〜!あたし、先に買ってるね」
と言ってスキップする様にアイスコーナーに向かって歩いていった。
コンビニの外に出て、スマホを耳にあてて俺は通話に出ることにした。すぐに明るい声が聞こえてくると、
『咲也!もう着いてる?』
「あぁ。来てるよ。お前は?」
『もう間も無く着くんだけど、咲也たち、何人だっけ?』
「うん?六人だよ」
『だよね!知り合いに車出してもらってんだけど、6人は無理だから、もう一人に車出してもらってる。二手に分かれちゃうけど、いいよね』
最初のコメントを投稿しよう!