第1章 そうだ。福井に行こう!

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* さあ。今回は俺、咲也視点で説明しよう!! またもや光莉がトラブルを起こした、というか陥れられて、悲しいかな、別行動になってしまった。あれだけ逸れるなと言ったのに。 電車から降りて、トイレ休憩。 気分転換に少しの自由時間ということで、みんな分かれて記念の写真を撮ったり、買い物をしたり、飲み物を飲んだりしていた。俺もトイレを我慢していたから、すぐにトイレに行って、その後光莉とコンビニに寄った。 「ここまで長かったよねぇ。アイス食べたい!」 「うん。想定内だな」 「でしょ?咲也も食べる?」 「そうだなぁ」 俺は光莉と手を繋いで歩きながら考えていると、俺のスマホに着信がかかってきた。 確か高一終わりまで一番親しかった山崎(のぼる)が迎えに来てくれる予定だ。そのノボルからの着信だった。 「あ。友達。ノボル。ちょっと話してくるね」 俺はスマホを持って店の外に向かうと、光莉はニコニコ笑いながら振り向いて、 「オケ〜!あたし、先に買ってるね」 と言ってスキップする様にアイスコーナーに向かって歩いていった。 コンビニの外に出て、スマホを耳にあてて俺は通話に出ることにした。すぐに明るい声が聞こえてくると、 『咲也!もう着いてる?』 「あぁ。来てるよ。お前は?」 『もう間も無く着くんだけど、咲也たち、何人だっけ?』 「うん?六人だよ」 『だよね!知り合いに車出してもらってんだけど、6人は無理だから、もう一人に車出してもらってる。二手に分かれちゃうけど、いいよね』
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