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二人はあたしたちとは別の大学に通っていて、茉那と咲也、あたしは保育園からの付き合いだ。匡平先輩は一つ年上で高校の時の生徒会長だった。茉那はあたしより少し背が高くて、ショートカット。しっかり者で気が強い。匡平先輩は真面目だけどさわやかな好青年。頭が良くて、憧れの的だったっけ。
「こら。人を回想シーンで『思い出の人』みたいに言うの、やめろよ」
「はっ」
なぜバレた?!
あたしは匡平先輩を見て「えへへ」と笑って誤魔化すと、そこにパタパタと足音が聞こえて来て、あたしたちはまた振り向いた。次にやって来たのは、あたしの高校からの親友、森本陽菜と大学で知り合って付き合うことになった古谷部将生さんカップルだ。
「良かった!間に合った!!」
「遅れてごめん!」
二人は息を切らしてそう言ってきて、あたしたちは顔を見合わせた。
「お疲れ様〜!でもこれで揃ったね!」
「間に合って良かった!」
あたしと咲也がそう言うと、そこに福井行きのバスが到着したというアナウンスが流れて、咲也はあたしの旅行バッグを持ってくれた。
「じゃ、行こうか!」
と咲也が微笑んで言うと、あたしたちは顔を見合わせて「おー!と声をあげた。
今回の参加者はこのメンツ。
あたしのもう一人の親友、依田キラは、今回不参加だ。
なので、あたしと茉那、陽菜。
咲也と匡平センパイ、古谷部さん。
この六人で、いざ福井へ旅に出る!咲也は車の免許を取得したと言っても、車で遠出はキツイし、他にも免許を持っているのは男性陣。
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