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私はつくづく、人に生かされているのだと実感する。
部屋の隅で蹲り、
もう生きていることをやめてしまおうかと、
私が私の生を諦めようとしているのに、
誰かが手を伸ばしてくれるのだ。
その手を私は無碍にできず、生きる選択をする。
私が私を終わらせようとするのに、
誰かが冷えきった私の手を握り締めてくれるのだ。
私はその温かさに縋り付き、生きる選択をする。
その誰かが当たり前のように存在する訳では無いことも知っているから、私は、私という存在の前に現れてくれた誰かのために、生きてみる選択を今日もする。
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