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「そこは想像するところじゃないです。じゅうじゅう焼けた肉をイメージするべきです」
「ああ、じゃあ、ビールね!」
「ビールです!」
きんきんに冷えたグラスに黄金色の液体、その上部にはきめ細かな白い泡、考えただけで喉が鳴る。
「わあ! 早く行きましょう!」
ヒールをかつかつ鳴らして由目木はドアノブに手をかける。
「大木君、何してるの。早く!」
「はい、はいはい只今」
かばんをひっつかんで大木は由目木の後に続いた。
「あの、共犯者の件ですけど」
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