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「会ったことはないけど、その存在も確かめていないけど、でもおそらく」
「おそらく?」
「続きは肉を焼きながら」
無事にお戻りになって良かったです、志村洋子は深々とお辞儀した。
「無事も何も、劇団の合宿に行っていたのよ。わざわざお友達と入れ替わってそんなことをしなくても、言えば行かせてあげたのに」
「会見でもそうおっしゃるつもりですか?」
「家出、よりはましでしょう。どちらにしても親失格には変わりないけれど」
肩をそびやかしてめぐみは「シャワー浴びて休むわ」と自分の部屋へと消えていった。
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