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「いつも並んでいるわけじゃないでしょう。並んでいないことの方が多い」
「あたしばかり太ったら、なんだかあたしが大木君を虐待しているみたいに見えるじゃない」
「実際、それに近いんですから仕方ないでしょう」
「は? 冗談じゃないわ。今だってこうやって肉をご馳走しているじゃない」
「これは正当な報酬です」
でも、と付け足す。
「まあ、冗談はこれぐらいにして」
「あら、冗談だったの?」
けらけらと由目木は笑い出す。
「何がおかしいんですか」
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