4.魔女の素顔

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「……無茶苦茶だよな」  大木は空の青さに目を細めながらつぶやいた。 「何とかしろって言われる時って、たいてい何ともしようがない時なんだよな」 「……ごめんなさい。僕、犬のおトイレのことまで考えてなかった」 「ペット用品も置いているなんて最近のコンビには優秀だ」  気にするな、という思いを込めて大木は望の小さな背中を叩く。 「さて、どうしようかな」  シェリーの粗相の後始末を終えると「二人でお昼に行ってらっしゃい、あたしはやることがあるから」と思わせぶりなウィンクをされ、事務所を追い出された。  由目木の魂胆(こんたん)はわかっている。  男同士、腹を割って話して来い! だと?  男同士もクソもあるか。  相手は子供だぞ?  うんざりした気持ちで大木は、望を連れてどんな店に行ったものかと途方に暮れる。 「何が食べたい?」  
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