6.お役に立てれば光栄です

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「騙してなんかいないもん。ただ話さなかっただけで」 「一緒じゃないか」 「違うよ」 「まあとにかく、ちゃんと説明しなさいよ」 「マキタさん、何か言ってた?」 「そ、っ、ち、が、説明、するのが先!」  腰に手を当て、目を見開き一喝した。 「素直に全部、話した方がいいと思うよ」  大木は首をすくめた。 「魔女に逆らうと呪いをかけられるぞ」 「誰が魔女よ! 失礼な」  黒いワンピースに赤い爪、赤い唇。 「どう見ても魔女だな」 「うん」 「早く話した方がいいぞ」 「わかったよ」
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