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「聞いた? これはこれで、ですって」
「大人びた小学四年生だな」
「でも、やることはやっぱり子供だわ」
翼の話を聞いた後、外へ夕食を食べに行く気もおきなくて、三人は事務所の中で買い置きのカップ麺をすすったのだった。
ソファで眠ってしまった翼と丸まったシェリーをぼんやり見る。
「こうやって見るとまだ小っちゃいね」
「家出が精いっぱいの抗議、って考えると怒れないな」
「でも望の親が警察に届けたとなると、このままじゃやばいんじゃないか?」
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