7.所詮周りは敵だらけ

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 味方なんてひとりもいない。  自分の子供でさえも、何を考えているのかわからない。  全てを分かち合えると思った中村秀一も、全てを任せて安心だと思っていた志村洋子も、裏切られることなど考えもしなかった望も。  所詮周りは敵だらけ。  気を許せばしっぺ返しを食う。    大きく深く息を吐く。  私はいつだって女優の濱田めぐみであるべきなのだ。それが、選んだ道なのだから。
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