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ここ数日の不安と怒り、どんなに心配したか無事でうれしいか溢れ出る感情をこらえながら駆け寄り、抱きしめる。
そのために二人は立ち上がり、子供が現れると思われる方向へと足を踏み出した。
「望!」
白いチワワを抱いて現れた子供を見たとたん、二人は首を傾げ、子供、由目木、大木の順に顔を見る。
「どういうことです?」
ぽかんとしたまま中村はその場に立ち尽くした。
「誰?」
めぐみは、目も口もぽかんと開けたまま、もう1回、言った。
「あなた、誰?」
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