縁と月日

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圭君がおじいさんに似てる、似てないで、一通り、盛り上がった。 そのまま賑やかに家族に混じってお寿司を食べさせてもらっていたら、母から携帯に電話があった。 「ちょっと失礼します。母から」 「あ、飯食ってくって、言ってない?」 「うんん。さっきメッセージしたけど……」 と、立ち上がりながら電話を取ると、母が「ごめんね。ちょっと、相談」という。 「なに?」 「さっき、紋が電話してきてね?明日、岳さんと二人で来る予定だったんだけど、岳さんのお嬢さんのお母さん、元の奥さんね?風邪らしくって、お嬢さんと一緒に来るって。あさひちゃんっていうの」 「うん。それで?」 「三人で何処かホテル取ろうかって言うんだけど、家で良いよね?三連休で、空いて無いから。でもね、お客さん用のお布団、1セットしか無いから、お姉ちゃんの部屋であさひちゃんと岳さんに寝てもらって、お姉ちゃん、陽の部屋で一緒にと思うの。お姉ちゃんの部屋で3人は狭いでしょ?」 「良いけど、客室は?」 「お姉ちゃんが? 良いけど、客室できっとお酒飲むし、あさひちゃんは早く寝るだろうし、知らない家でお父さんと一緒がいいだろうし。お姉ちゃんが客室でも、陽の部屋でも良いけど、お布団無いから、陽、寝袋、持ってたでしょ?」 姉の彼氏が結婚の挨拶くるというだけでも張り切っている母に、急に娘も来るというので、さらに興奮気味の母に、バババッと一方的に事情を説明される。 要は、寝袋のあるなしの確認と、私が姉と部屋をシェアする事が相談だと認識した。 「ある、ある。昔キャンプで買った。私、寝袋でいいよ。お姉ちゃん、疲れてるだろうし、私のベットでいいし」
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