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逆さまな傘
今日も却下されてしまった
私は冴えない作家まだね、いつかはデビューしてプロとして世界に名を馳せた天才作家としてチヤホヤされるんや!
そう意気込みながら某出版社を出た。
びやぉううぅぅぅぅうううう‘‘
けたたましい音と共に何かが上から落ちてきた
なんや
これは……和傘
壊れてる
ひっくり返ってるだけだし…高そうだし持って帰って治すか
雨つよ⁉︎
そいやー今日台風近づいてるんだっけ?
傘持ってねーよ
…使うか?この和傘…オンボロだしやめr((
うわっつと
「おい誰がオンボロじゃい」
喋った
しかも直った
ありがたく使わせてもらおっと
「おい聞けや‼︎」
無視無視
「おい」
『うるさいなぁあ…こっちは雨が強くなる前に帰りたいの!』
「しゃあねえな、待ってやるよ…」
案外素直…w
・
・
・
「まだ?」
『まだ半分行ってないぐらい』
さっきから3分も立ってねえじゃねぇか
カップ麺待てなくて硬いまま食うタイプかこいつ
「いま失礼なことおもっただろ」
『…っい、いやあぁ〜』
…大丈夫そ?これ?行けた?
・
・
・
『ついたゾ。でなんだ?話って?なんか言いたいことあるんだろ?』
「まあまあまあ、立ち話もなんですから上がりましょ?ね?」
『いやここ私んちだし?てかお前傘だろ汚いから上がるなって聞いてるか?上がるな。おい…ったく、はぁ』
徐に椅子の上にのり話し出した
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