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オンボロ和傘?いいえ、わっちは…。
「わっちは有名詩人の傘なんや」
『おん、んで?』
「驚けや!それで、急に突風に飛ばされて目が回っていたらあんたのとこにまっかささまや」
『ほーん』
「興味ないんか?てか話す傘こわないん?」
『いや別にファンタジーが現実にあったら夢あるし、現に君がいるしそうゆうもんなのかなぁって』
「優しいな」ボソ
『え?』
「なんでもない、ところで君は何してたのあんな雨風の中、傘もなしに」
『実は、こうゆうなりだけど作家目指してて、デビュー目指して当たって砕けろの精神でいろんな出版社に原稿持っててるんだけど、点でダメで…。でも、私は諦めない!』
「ふーん」
『呆れるよね』
「いいんんじゃない夢追いかければ。ってところでシュッパンシャって?」
『理解してないんかいw本を出してる会社。』
「?」
『本作ってくれるとこ、物語とかを広める手伝いしてくれるとこ。』
「そこでしか本にならないの?わっちの持ち主の詩人はね、自分で本にして、プレゼントしたり、売りに行ったりしたなぁ」
『コミュケ的な?…あっえっと個人で活動してる人が集まって屋台みたいに並ぶとこ』
「やらないの?」
『あんまり、人前に出るの苦手で…買ってくれるかも…』
「具体的になんで人前が苦手なの?」
『目が会うと緊張しちゃう、典型的なインキャなんだ』
「じゃあわっちさしたら?傘って案外影になるし」
「何事も挑戦‼︎もしかしてイクジナシ?」
『わかったよ。やってやるよ』
『でも話したらダメだぞ?』
「おう」
まあ言ったからにはやるか!男に二言なし!←男じゃないけど
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