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『しょうがないと』 ワン
『これは、どうにも、しょうがない、フィクションである。』
🌃✨
ある、まだ浅い夜のことである。
お散歩していたやましんを、数人の若い男女が取り囲んだ。
『こんばんわ。素敵なおじさん。おいらたち、ちょっと、貧窮しててね。食費のカンパしてくれよ。』
多少、ラップぎみの話し方だ。
『カンパしてほしいのは、ぼくのほうだよ。却下。』
やましんは、そのまま歩いて行こうとする。
しかし、ライオンさんの狩りのように、しっかりと、取り囲まれたのであった。
『お金だけで、いいんだ。カードも、いのちもいらない。でも、何もなければ、しかたがない、カバンまるまる、置いてきな。』
『狙う相手を間違えてる。青年たちよ。』
『ふん、ちょっと、むかむか、してたんだ、やっちまえ。』
彼らは、やましんに、襲いかかろうとした。
『まちたまえ。若者よ。』
ばばばば、っと、大型バイクにまたがった、怪しさ満点の怪人が現われたのである。
みれば、その白地のTシャツには、あえて、まっかな赤色で、でかい、しょうがいもが、プリントされている。
さらに、頭には、でこぼこのしょうがをかたどり、その突端には、赤色のしょうがの先端が乗っかった、奇っ怪なマスクを被った、いかにも、ひたすら、単に怪しい人物が現われたのである。
『なんだ、こいちは。あんたも、まとめて、やっちまうぞ。』
『リーダー、バイクでかいし、なんか、こいつ、やばいすよ。』
ちょっと気の小さそうな少年が小声で言った。
『うるせえ。我ら、麦芽町スキャツ団に、敵はねえんだ。』
『ぎはははははは、わたしは、『しょうがナイト』。手を引かなければ、しょうがないと。成敗いたすのみ。はああああ〰️〰️〰️〰️〰️❗ 辛い、辛い‼️』
しょうがナイトは、あきれてマル空きの先頭の少年のお口に、おもいっきり辛いしょうがを、たくさん突っ込んだ。
『なんだ。な、おあぁ〰️〰️〰️〰️〰️、ぺ、ぺ、からっ。ぎえ〰️〰️❗』
その、リーダーと呼ばれた少年は、そこらあたりを転げ回った。
『リーダー。どしたの?』
『ぐははははははあ❗ くちな、火、ふいたあ。』
『今のうちに、さあ。にげる。』
やましんを、バイクにのせて、ヘルメットを渡し、しょうがナイトは、闇夜に走り去ったのである。
『ははははははははは。辛い辛い🎵』
🏍️💨💨💨
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