熱気 2

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その間オレは何度もイカされるのに、一成のそこは勃ち上がったままお預け状態。先からよだれを垂らしながらオレの身体を歓ばし続ける。 触ってあげればよかった。 触って握って、そして扱いて・・・。 今までは余裕もなくされるがままだったけど、いまはいつもしてもらってる気持ちいいことを、一成にもしてあげたい。 今度舐めてあげよう。 そう思いながら必死に堪えてる一成に、オレは身をかがめてキスをする。 自分の気持ちをようやく自覚したせいか、一成が可愛くて仕方がない。 オレは初めて自分からキスをし、そして腰を上下に揺らす。 いつも入れてもらうばかりの舌を今度はオレから入れ、一成にもキスの気持ちよさを知ってもらいたい。そう思ったのに、一成の手がやんわりとオレの頭を掴み、唇を離させる。 「・・・だめだよ・・・ゆずくん。そんなことしたら、僕・・・」 身をかがめているから小さくしか動かせなかった腰も掴まれ、その動きを止められる。するとより鮮明に中の一成の昂りを感じるようになる。 中・・・熱い。それになりのがどくどく脈打って・・・。 「気持ちいい・・・。なりも気持ちいい?」 挿入ってるだけなのに、身体が溶けてしまいそうなほど気持ちがいい。だから一成も気持ちがいいといいなと思って訊いたのに、一成の昂りがぐんと大きくなって弾けてしまう。 「・・・ごめん。ゆずくんがあんまりかわいいこというから、我慢できなかった・・・」 さっきからオレをかわいいと言うけれど、オレは決してかわいい容姿ではない。 かわいいのはお前だろ? そう言おうとお腹に少し力を入れた瞬間、まだ繋がったままのそこから何かがトロリと出てきた。 「ごめんっ。すぐ出すからっ」 一成が慌てて起き上がり、ティッシュを持ってオレの中から出ていこうとするから、オレはそのまま一成に抱きついた。 「・・・いいよ。このまましよう。ぬるぬるしてちょうどいい」 いつもゴムを欠かさない一成は、オレの中には決して出さない。なのに今日はオレがいきなり挿れたから、ゴムはつけていなかった。 起き上がった一成と向かい合わせで座位の形になったオレは、手と足を一成の背中に回してぎゅっとしがみつき、唇を合わせる。 一成の身体がびくびくする。 いつも主導権を握られているオレは、嬉しくなって再び舌を一成の口内へと入れる。けれどその舌を絡められて押し戻されると、今度は一成の舌がオレの口の中に入り、弱いところを責めてくる。 「ん・・・んっ」 あっという間に主導権を戻され、オレは一成の舌に翻弄される。それと同時にオレの腰を掴んだ一成が下から腰を突き上げ、それに合わせてオレの腰も落とされる。 「・・・っ・・・んっ」 一成のイったばかりのそこはいつの間にか固さが戻り、オレの奥深くに突き刺さる。その気持ち良さに頭がおかしくなりそうで、オレは唇を離して頭を振る。 「・・・や・・・め・・・なり・・・おかし・・・く・・・あぁっ」 突かれる度に深くなる一成の昂りが怖くなり、オレは膝を立てて一成の動きを止めようとした。けれどそれよりも早く一成はオレの腰を勢いくおろし、一成自身も腰を上げてオレの尻に押し付けた。 そのあまりの深さに目の前が白く飛び、さらにぐっと押し込まれた瞬間、目の前が真っ暗になる。 何が起こったのか。 目を開けたオレの視界には見慣れた天井を背に汗を滴らせる一成が見えた。 揺れる視界。 眉間に皺を寄せて目を瞑る一成。 そしてオレの身体は、快感の渦の中で極まったまま小刻みに震えている。 薄暗くなったオレの部屋に、一成が腰を動かす度にぱんぱんと乾いた音が響き、狭いシングルベッドが壊れそうなほど揺れてギシギシと音を立てている。 それはもう、見慣れた光景。 行為の途中でその強すぎる快感に意識を飛ばしたオレを、一成はいつも抱き続ける。
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