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この性欲お化けが・・・!
「・・・もう無理だからな」
オレを湯船につけてくれる一成にそう釘を刺すと、一成が照れたように顔を赤らめる。
「分かってる。ゆずくんがあんまりにもかわいくて・・・。僕のことは気にしないでゆっくり休んでて」
そう言ってそそくさと洗面所に戻ると汚れたシーツを洗濯機に入れて戻ってくる。
かわいいのはお前だよ。
かいがいしく動く一成がいじらしくてかわいい。そう思うとなんかしてあげたくなってしまうけど、オレにはもうそんな体力は無いので・・・。
「なり、ここに座って」
オレはバスタブの縁をとんとんと叩いてそこに座らせると、一成の方を向く。そして完全に上を向いた一成のものを手に取ると緩く扱き始めた。
「ゆ、ゆずくんっ」
いきなりのオレの行動に一成は焦るけど、止めようとはしない。続けていいということだ。
初めて触る一成のものは熱くて固い。しかもサイズもオレよりもでかい。
これがずっとオレの中に挿入ってたのか・・・。
そう思うとオレの身体も熱くなって来るけど、いかんせん限界を超えているので身体はもう反応はしない。でも気持ちは高ぶってきて・・・。
いつも一成がやってくれるように手を動かしているけれどそれだけでは足りなくて、オレはほとんど無意識にそれに顔を近づけてぱくんと咥えた。
「ひゃっ」
上から一成の変な声がする。でもオレはそんなことお構い無しに先端を舐めた。
しょっぱい。
手も動かしながら口の中いっぱいの大きな熱い肉棒をたくさんの唾液と共に舐めると先っぽから液が溢れてきて、それを舌で舐め取ろうと舌を当てた瞬間・・・。
「あっ・・・」
どびゅっとそこから勢いよく生暖かいものが飛び出し、オレの口の中いっぱいに広がった。
「ごめんっ、ゆずくん。吐き出してっ」
焦った一成がオレの肩を引き寄せてバスタブの外に顔を出させるけど、オレはごくんとそれを飲み込んだ。
「の、飲んじゃったの?気持ち悪くない?大丈夫?」
あたふたと焦ってオレの背中をさするけど、お前はいつもオレのを飲むだろ?
「・・・平気だよ。なんか薄かったし」
割とサラッとしてた。
「それは何度も出した後だから・・・じゃなくて、ごめんね。僕、堪えきれなくて・・・」
なんか勝手に落ち込んでる一成の手を引っ張って湯船に入れると、オレはその胸に寄りかかる。
「オレだっていつも我慢できなくて出しちゃうだろ?」
「それはいいんだよ。僕はゆずくんが好きだから・・・」
その言い方にちょっと引っかかる。
「オレだってなりが好きだからいいんだよ」
そう言うと一成がビクッと僅かに震える。
「オレ、ずっと分かんなくてさ。なりを不安にさせてたよな」
オレが一成との関係に悩んでるのを、きっと一成は分かってたんだ。
「ちゃんと好きだから」
そう言って一成を見上げる。
「なりが・・・一成が好きだ」
そう言ったオレの頬に雫が落ちてくる。
「泣くなよ。いままでちゃんと言わなくて悪かったって」
一成の目から涙が次々と落ちてくる。そんな一成に手を伸ばして涙を拭ってやる。
「キスしたい」
そう言うと一成の顔が降りてくる。だからオレは目を閉じて唇が触れるのを待つ。
重なった唇の隙間から舌が入ってきて、口の中を優しく這っていく。
気持ちいい。
優しい舌使いが気持ちよくて、なんだか頭がとろとろしてくる。
「ゆずくん眠い?いいよ、寝てて。後でちゃんと起こしてあげるから」
その言葉にオレの意識は眠りに落ちていく。
夜には親が帰ってくる。
それまでにきっと、一成はちゃんと起こしてくれるだろう。
だからオレは安心して一成に身体を預けたまま眠りに落ちた。
了
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