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「なぁ、モズは?」
「ん?」
「何か無いのかよー?」
「何かって?」
「最近、楽しいこと何も無くてさ…いや、仕事は部長がいなければ楽しいんだけど。仕事で手一杯って言うか…正直、モズに愚痴聞いてもらうのが1番楽しかったりすんだよねー」
「………」
「??」
「………人の気も知らないで」
何かボソッと言った気がする。
「んー?何か言った?」
「ううん、そんなにハードなら心配だなって」
「あぁ、そん時はそん時だから」
へらりと笑う。良い感じに酒が回ってる。
その分、頭は回ってない。
「…そん時はそん時?」
「まぁ、誰も心配する人居ないし。入院でもしたらクソ部長も色々見直すだろ、って思ってる」
「……それって、自分は体壊しても良い、ってことか?」
急に真剣な声を出すから驚いた。
「えー?何?どした?仕事は誰かが出来るから大丈夫。私しか出来ない仕事がある方が問題よ?」
ケラケラ笑って言うけど、モズは一緒に笑ってはくれなかった。
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