私は学校に潜む幽霊

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笑い方はうつるんだってね 私、もういかなきゃ なんかね、耳がよくなったのかも 誰かが呼んでる ずっと喋ってくれてた 私は耳を塞いでたのかも この声は夏美 ずっと謝ってる 「ごめん有美。知ってたんだ私、典子先生に先生の彼に近づくなって、化粧も控えるように有美に言えって言われてた。練習中に来ては狭い部室に呼び出されていろいろされた。私ね、本当は好きな人がいたの、有美には言ってなかった。同じ学校の子だったからさ。有美は大人びた人しか相手にしないって言ってて私もそうだったんだけど、好きになったら関係なくなって言い出せなくなった。その事にも典子は意地悪してきた。私苦しかった。けど、有美の苦しみの比にならないね。有美がいなくなってから、典子はヒステリックになってさ、もっと部室に来るようになった。進学の事も脅されて、怖くなって学校変えたんだ。それから典子は普通になったらしいよ。でもね、私、悔しくて情けなくて…ごめん」 よく済んだいい声、夏に生まれた優しくて明るい子 『夏美、何それ〜ブサイク』 『有美のあれには負けるわ』 『いえてる』 『キャハハハハ』 嗚呼 そうか〜、私は今まで夏美の気持ちと一緒に学校にいたんだ こんだけやれば典子も懲りたでしょう 夏美、行くね お墓までメイクしてくれてセンスあんじゃん 夏美もちょっと見ない間に少し化粧しているしね やっぱ可愛いし綺麗だよ 学校には夏美とのいい思い出の方が多いんだから なごり惜しいけどバイバイ あっ でも ちょっとまって 1人 どーしても連れて行かないといけない奴がいる 奴もそろそろいいっしょ 彼も晴れて卒業!! 1人で大丈夫かって? 「いつまでも未練ある男はモテない」って言えば来るっ 運動以外からっきしダメ男君だから それじゃ 後でね夏美
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