私は学校に潜む幽霊

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—- Hなことはしてないよ 彼らも強要はしてこなかった 大人びた人たちに混じって遊ぶのが嬉しかった 自分でいられたの 大人びているねって言われたけど違う お姉ちゃんっ子の甘えん坊なんだと思う どんな遊びの場でも顔が効く彼だから 未成年でも許された 大人びて洒落た文句を言い合ってたのを意味もわからず羨ましく見守ってた でもね 遊びが終わり、どんなに遅くなっても送り届けてくれる親切な彼との2人きりの車内 喋らないと無口の暗い奴 喋ると面白くないしょせんはガキ 隠せない自分と直面する時間 怖かった 人気のない通りを車がぐんぐん進んでいくのを真っ直ぐ見つめるだけの空間 怖かった 「またな」って言ってくれないじゃないかと心配する別れ際 嫌われ居場所を失うのが怖かった ------ グヘッ グヘッ 1日が辛い 学校を抜け出したい グヘッ 足がむずむず 顔がかゆかゆ キャッーーーーーー 肌が燃えている 化粧がじゃない 肌がボロボロと 薄皮じゃない 肉片がごっそりと いや いや いや 嫌
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