私は学校に潜む幽霊

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------ 私、有美は死んだ あの晩 ------ いつものように彼らと遊んだ ご飯を食べて、知り合いのダーツバーに行った 彼は来る来ると言って来なかった ”校長やばい“発言以降、会えてなかった 忙しい彼なのは知っていたから ダーツも飽きて、彼無しで行き場を失う面々は 学校に潜り込む事になった 酒とタバコを買い込んでた 何が原因かわからなかったけど 男女が揉めてた 壁をよじ登り学校侵入 校舎裏側、元々焼却炉があった場所、道場の脇、そう私の定位置 当時、道場の屋根修復のための足場が組まれてた いい塩梅で死角になって通報されにくい場所 ゲームしながらビールと缶チューハイ 罰ゲームでテキーラショット 私は度数が低い缶チューハイだけをちびちび飲んでた ゲームで負けてもショットはやらなかったの お姉様達がイラついてた お酒入ってよくない性格になってた 原因は私 ショットしないならゲームに参加するなって なんなら帰れって お兄様達もつられてイラついてた お姉様達の荒くた態度が気に食わないって 「まあ普通に有美も飲めばいいんじゃね」 お兄様の1人が言った 普段は彼に私も彼らも叱られるから酒は御法度 でもすでに缶チューハイ飲んじゃっているし.. 「飲めんの?」 そんな強いの飲みたくないって言った 「はあふざけんなよ」 「帰れよ」 お姉様達の御意見 「だって…」 「1人で帰れる?」 「飲めよ」 お兄様達の御意見 「飲め」 「3回負けたから3杯飲め」 ユニゾンの御意見 髪を引っ張られ頭を抑えられた 痛いって言った もう一度痛いって言った 開いた口を抑えられて流し込まれた喉が焼けるような液体 激しく咽せた 「キャハハハハハ」 お姉様達はご機嫌だった 「水飲め」 お兄様は水をくれた 身体が熱かった 「はい次」 水をくれたお兄様が次は自分で飲めよとショットを持たせてきた 信じられない!! 優しさからの転落 身体がかゆい 早く飲めと蹴りが入った 痛っ 髪を引っ張られた 痛っ 飲むよ 「キャハハハハハ 飲め飲め〜」 「おもしれ〜」
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