魔性の飲み物なり

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高級なのかB級なのか 銀座なのか西成なのか いい思いをしたいのか面白い思いをしたいのか さっぱりわからない。 「いらっしゃいませ」 客を受け入れる心構えはあるようだ。 2名用テーブル席4席に7名バーカウンター バーに2組x2<男女、男女>、テーブルに2組x2<女女、男女> バーテンダ1人。 180越えの浅黒、切れ目に整えた口髭、短髪を固めたスタイル。 暗い照明で彫りの深い目鼻と頬の影が目立つ。 動作にゆとりがあり、定番の低音ボイス。 胸筋が発達し、薄グレーのシャツに黒のサスペンダーは少し幼稚にみえるが ワイルド系中年親父の風貌に恐れを感じさせない為の必須ワンポイントかもしれない。客層で態度を変えるような愚行はしないタイプ(全くの偏見)人の善行、悪行を超越した様子。 無粋を事は言わない。客の詮索はしない。選り好みはしない。 高級取りだろうが破産者でもいい。
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