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「おい! なんで上から目線に言ってくれてんだ。お前に依頼を断る権利なんてねえだろ。処刑されていないだけマシだって解ってんのか?」
それまで蒼鬼のペースに飲まれていた青葉だったが、はっと気づいて反論する。しかし、それにも蒼鬼は笑い
「処刑できないの間違いだろ」
しれっと訂正してきた。
「なんだと!」
「あんたも挑発されてんじゃん」
かっとなる青葉に、月見は呆れた目を向けた。それから余裕の笑みを浮かべる蒼鬼を見ると
「あなたの魂を完全に滅する方法が、今のところないというだけです。その方法は現在進行形で研究されています。いずれ、処刑が行われることでしょう」
感情を廃した声で告げた。
蒼鬼に対して、神社本庁は完全な消滅を望んでいる。御霊として祀ることもなく、その魂の欠片さえ残させないつもりだ。もちろん、そんな方法は過去に前例がなく、今のところ、研究中というわけだ。しかし、それだけ本気で、この鬼を消そうと躍起になっている。
それに対し、蒼鬼は肩を竦めると
「完全に滅するねえ。そこまで俺を畏れるのか?」
今までとは違う、凄絶な笑みを浮かべた。目もそれまでとは違い、獰猛な色へと変わる。
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