5人が本棚に入れています
本棚に追加
《第3章》出撃
外は雨が降っていた。銀次が用意したマンションの一室で詠は眠っていた。
傍らで、銀次が情報収集をしていた。
「やはりか・・・。」
銀次がつぶやく。その手には、スマートフォンが握られ画面にはとある町外れの廃工場の地図と写真が載っていた。
(なにかイヤな予感がするな・・・)
そんな事を考えていると詠が目覚めた。
「詠、目が覚めた?」
「ん・・・。銀次君?ここどこ?」
「俺が用意したマンションだよ。」
「マンション!?しかもここって、最上階じゃない!?」
「詠って、やっぱりおもしろいね。」
「からかわないで!びっくりしただけよ!それより、なにかわかった?」
「うん。敵の潜伏先がわかった。」
「どこ?」
「町外れの廃工場。」
「了解。銀次君悪いけど案内して。」
「わかった。」
こうして二人は町外れの廃工場へと向かって行った。
外は雨があがり、満天の星空が広がっていた。
最初のコメントを投稿しよう!