先輩の可愛がり方

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ムキになって否定する俺をまあまあと宥める先輩。 そんな対応をされてしまうとより一層腹立たしいって事を無意識にやってるのかな?答えは否である。どうせ先輩の事だから意図的に決まっている。 「大丈夫だから、お前は怒った顔も可愛い。」 『っやっぱり先輩は俺を怒らせたいんだ!?』 それ全然褒めてないんだけどそれ! 憤慨する俺に対して先輩は小さな子供を相手する様に撫でて来るからタチが悪い。 「それじゃあどうしたら機嫌は治る?謝ればいいのか?それとも欲しい物を買おうか?ケーキ?花束?」 『…一番駄目な対応だからね?それ』 先輩って頼れる兄貴肌なタイプだと思っていたけれど何だか俺限定で色々とポンコツになるんだね。 「だってお前は俺の天使なんだから他の奴らと扱いが違うに決まってんだろ!寧ろ一緒にしたらバチが当たるわ!」 えぇ…?そんな風に開き直らないでよぉ。 困惑する俺を差し置いて先輩は俺が如何に天使かを語り始めた。
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