先輩の可愛がり方

1/2
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ

先輩の可愛がり方

思っていたのと全然違う… 俺は繋がれた手と先輩の顔を交互に見ながら首を傾げた。おかしい、こんな筈じゃなかった。 俺のイメージだと舎弟ってのはボスの背後に立ってる感じであって間違っても隣に立たずヘコヘコと してる… 「ほら行くぞ。」 『あ、はーい。』 ハッと我に返った俺は素直に返事して先輩の今から行くであろう目的地へと一緒に向かう。改めて思うけれど先輩の身長は俺よりも大きい。手は俺の方が大きいみたいだし期待しても良いよね…? 「あざといなお前は。キスして欲しいのか?」 『え、ええっ?!』 俺そんな顔してた!? 慌てて近場にあったお店のガラス窓を見れば俺からすると普段の顔をしているみたいに見える。 …先輩俺フィルターが美化し過ぎじゃない? 「絶対そこら辺の奴等よりもお前が1番可愛い」 『っそれは流石に怒られるよ!?』 慌てて周囲を見回して謝ろうとしたけれど誰一人として怒っていなかっただけじゃなくて寧ろ頷いて納得する様に頷かれた… 『っ俺αだもん!』 可愛いよりも格好良いが良いのに!
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!