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あのね、話くらい聞けよ⦅一章⦆
国主催の国立記念日にアデル家も招待された。母にはなるべく無礼のない様にとしつこく言われた。私は大丈夫なのに、、、 それより、あいつの方が心配なんだが、、、
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リリー「きゃぁぁっ やめてくださぁい‼︎」
リリーはペシっとお相手の手を払ってしまった。この世界ではお相手に不備があれば勢いよく払うのはご法度。やめてほしいのなら丁重にお断りしないといけないのだ。
「だめよ‼︎そんな断り方。まだそんなことも学んでないのかしら?」
キツく叱ったのかわからない。しかしリリーは目を赤らめ、グスッグスッと鼻をすすり泣き始めた。周りの人々はコソコソ話をしながら段々離れていく。
エルドリア「おい‼︎なにしてる‼︎お前が泣かせたのか?」
キリッとした鋭い目をさらに鋭くさせて睨みつけてくる。
「違うわ。彼女にわかってないであろう作法を教えてたのよ。」
こっちからも睨み返した。まだリリーは泣いている。
「それに婚約者を差し置いてこのものだけを信用するなどあなたも再び学び直した方が良いのでは?」
ニヤリと笑うとエルドリアは冷や汗をかいた。
エルドリア「チッ」
聞こえてますよ
エルドリア「とにかくわかった。」
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