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先輩が少し無言になった。 『・・・なるほどな~。』 「先輩、どうしましょ~。 ヒヤリング出来たはいいけど、どうしましょ~。 しかも、お子さんまだ小さいらしいです~。」 『自宅から比較的近い専門学校に通って、更にそこからも近い病院勤務だな。 で、正社員。』 「無謀な挑戦~!!」 『住所調べる・・・結構都心だな。』 「奥さんの職場にも近いそうです。」 先輩がまた無言になっている。 たぶん、病院を探してくれているんだと思う。 『そういえば、昼休み大変だったな。 葛西取締役の弟。 兄弟で顔ソックリだったけど、性格違いすぎて全然分からなかった。』 「どっちも凄い良いですけどね。」 『柳川の同級生から聞いて、急いで来てくれたんだもんな。』 「そうです。生徒会長から聞いて。 生徒会長から・・・聞いて・・・。」 心臓が、煩くなった・・・。 「先輩・・・森川病院って、調べられますか?」 大急ぎで、名刺入れから生徒会長の名刺を探す。 すぐに見付かり、住所を見ただけで大笑いした。 「先輩・・・どうしよう、愛してるんですけど。」 『・・・そういうことは社長に言え!!!』
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