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ボスが、受付の電話の受話器を手に取った。 それを真横から見上げていたら・・・ 肩を少し強めに叩かれた・・・。 ビックリしながら、そっちを振り返ってみると、この会社の社長の息子がいた。 「柳川さん、来てくれたんだ!!」 社長の息子、専務がデレッとした顔で私を見下ろす。 この前、そろそろ新卒採用がスタートするので人事部の担当者から連絡がありヒヤリングに来ていた。 その時に初めてこの専務とすれ違い、話し掛けられてはいた。 「専務さん、こんにちは! 社長さんからクレームあったので来ました!」 「俺が呼んで貰うようにお願いしたからね!入って!」 そんなことを言われ、ボスと顔を見合わせる。 見上げる私を、ボスはまた片手で両頬をムギュッと掴み、タコの口にしてくる。 「行くぞ、タコ。」 ボスがそう言って・・・珍しく戦闘モードに入った。
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