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「来てくれたか!!さ、座って!!」
専務に連れられ社長室に通されると、クレームどころかご機嫌の社長が待っていた。
促されたソファー席に、ボスと並んで座る。
向かい側の席に社長と専務が座り・・・専務がデレッとした顔で目の前の私を見てくる。
しかも、絶っっ対に、スーツのスカートの隙間に視線がある!!!
そこを手で隠そうとした時、ボスからヒヤリングシートの紙の束を渡された。
ボスに感謝しつつ、その紙を両膝の上に置きスカートの隙間を隠す。
「本日は、柳川に対してご不満があると聞き伺いました。
柳川が何かご迷惑をお掛けしましたでしょうか?」
ボスが、社会人モードで話し始める。
いつもと違うこの感じにニヤニヤするのを我慢しながら、目の前に座る社長の返事を待つ。
「そうそう!不満があって!!」
「何がありましたでしょうか?」
「うちの息子と、連絡先を交換してくれなかったと聞いてね!!」
そんなクレームに、私は吹き出さそうになり・・・必死で我慢をした。
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