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こんなふざけた回答をボスとすると、目の前の2人が驚いた顔をした後・・・機嫌を悪くした。
「バカにしてるのか!?」
「バカにですか?
こんな大企業の社長様を?
“僕”はそこまでバカじゃありませんよ。
で、弊社に登録もしている柳川に内定を出して頂いた場合の報酬のお話になりますが。」
「報酬!?」
「はい、弊社は成功報酬ですので。
中途の場合は、初年度の年収の35パーセントの金額を手数料として頂いております。
ですが、柳川は新卒ですので・・・」
ボスが言葉を切り、怒っている社長を見た・・・。
「200億円ですね。」
そんな金額、止めて欲しい。
これ以上、私を苦しませないで欲しい。
「に、200億円!?」
「そうですね、柳川は弊社に登録もしておりますので。」
顔を真っ赤にしている2人に向かって、ボスは続ける。
「ですが、弊社に登録していない者で・・・。
“俺”の個人的な繋がりのある女性なら無料でご紹介し、報酬も頂かない方法もございます。」
ボスのその言葉を聞き、私はボールペンを手に持った。
そして、1回・・・ボールペンを回し、ヒヤリングシートにボールペンの先を付けた。
「見た目は、柳川のような・・・少し幼い顔が好みでしょうか?
詳しくヒヤリングさせてください。
要件に合った女性、ご紹介致します。」
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