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ボスと無言で企業の出入口から出て、エレベーターを使い1階まで降りた。
駐車場までも無言で歩き、2人で無言のまま車に乗り込む。
ボスの運転で、車を数分走らせ・・・
車を走らせ・・・
車を、走らせて・・・
「・・・っお前!!!
ああいう面白い所、毎回どうやって増やしてるんだよ!!」
ボスが大きな声で、大笑いを始めた。
「大きな企業になると、基本的には人事部の人達としか会わないので!!
社長や専務があんな感じだって知らなかったです・・・っ!!」
そう答えながら、私も笑う。
「ボス、何を言い出すのかと思ったら、ボスこそ面白過ぎて!!!」
「お前、よく上手く反応したな!!」
「ああいうのを攻略するのも、面白いですから!!」
ボスがまた大笑いしながら、私にスマホを渡してきた。
「ヒヤリングした要件に合う女、数人ピックアップしとけ。
後で連絡しておく。」
「自分のセフレを紹介するとか、あり得ないですよね!!」
「そっちのスマホは違う女。
男を紹介して欲しい女達。
セフレはノリの良い女で、身体の具合の良い女限定。」
「ボスが考えることは、1プレーヤーには理解出来ませんね。」
そう答えながら、ボスのスマホから女の子達・・・“キャラ”を数人設定していく。
専務という“ゲーム”のクリアを目指す、“キャラ”の設定を。
「良さそうなキャラ、ガンガン入ってますね。
ガンガン紹介していっちゃいましょう!」
運転席で大笑いしているボスを見ながら、言う。
「ゲームをクリア出来た瞬間を、また感じたいですからね!!」
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