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成功
「成功したぜ!」
「やったな!まさか本当に上手くいくとは」
「バッキャーロー!こんなもん朝飯前よ!」
「002!ちょっと酔いすぎじゃない?」
「久々の酒なんだ。パーっといってもいいだろ?ほれお前も飲め」
「あ、ありがとう……じゃなくて!……まあ、いっか」
彼らはついに計画を実行に移し見事成功した。
彼らは上手くやってのけたこの功績を語ることなく、今はただ楽しみ、ふざけて、喜びを分かち合うだけ。
それで充分だった。
自慢。そんなのはどうでも良かった。グラウンドに落ちてるキラキラ光るガラスの破片のようなものだ。光るものには目がいくがこれにはいかない。結局そんなものはなかったと同じにされる。それと同等のことだ。
ただ心の中で自分たちがやったことを信じて疑わず、誇りさえ持っていれば良かった。
翌日。
002は001から受け継いだ借金をゼロにした。
002は呟いた。
「001、これで君は自由だよ」
その後002は笑って、
「分かったよ」
と言いアジトへ戻っていった。
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