1/4
前へ
/7ページ
次へ

学校に行きたくない。 そんな気持ちは私の心の中で太く、濃い暗黒色の油性ペンでかき消されていた。 本当の気持ちを押し殺し、嘘の笑顔で嘘の心で毎日を送っていた。 でも、もう、ダメだ。 息が詰まりそうだ。 脳に、脳に…、酸素が行き渡らない。 苦しい。 息が…できない。 目も回ってきた。 苦しい。苦しい。 自分が真っ直ぐ歩いているのかさえも、…分からない。 視界が…次第に歪んでいく。 。 ……。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加