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……助けて そう言って、私は倒れた。 気づいたら、病院のベッドの上だった。 薬品の強い臭いが私の鼻を突く。 ………。 …………。『助けて』 その言葉は嫌いだった。 どうせ言ったって意味がないから。 そう言って助けてもらえるのは、綺麗で、可愛くて、優しくて…。 そういう人たちだけだ。 そして、助ける側も同じ。 3人グループの中の自分は、いつも一人。 助けて、なんて言ったって、誰も私の事を助けなかった。 見て見ぬふり。 悲しかった。
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