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今回は2、3週間というスパンになると聞き、俺は一条へその間の指示を仰いでいた。 「ん、こっちの案件はこのまま進めて置いてくれていいから。あ~、これは・・・修一人だと少し厳しいかなぁ。」 「俺、出来ます。1人でやってみます。もちろん確認してもらう事も沢山でてくるとは思うんですけど・・・難しいですか?」 「ああ、そうだな。修もそろそろ1人で色々やってみないといけない時期だよな。でもなぁ・・・う~ん。」 「それなら、俺が面倒見るぞ。」 「あっ、中務室長。え、室長自ら見てくれるんですか?」 「ああ、一条ほどじゃないけど俺もそれなりにプログラムは組めるんだぜ。」 中務はそう言うが、室長になるだけあって彼も技術の腕は一条に勝るとも劣らないものだと聞いている。 俺がここに配属された時には室長は既に中務だったのでその腕前を実際に拝見したことはないのだが、それでも噂は流れてくる訳で。 俺は中務の書くプログラムを一度間近で見てみたいと思っていた。 「室長が手伝ってくれるなら百人力ですねっ。一条さん、それなら大丈夫ですよねっ。」 俺が満面の笑みで一条へそう言うと、苦虫を噛み潰したような顔とぶち当たった。 「分かった・・・。これは中務室長に手伝ってもらえ。でも、あくまでもこの案件の責任者は修、お前なんだからな。納品の期限はそれほど短い訳じゃない。分からなくなったら俺に連絡しろ。最終確認は俺がするからな。」 「はいっ。」 「おいおい、俺がいるって言ってるだろ。」 「室長はお忙しいですから。何から何まで面倒みていただく訳にはいきませんよ。」
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