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「夏生!!!」 先輩は私を見て、パッと嬉しそうに顔を輝かせた。 わたしより大きくてガッシリとした体格、 そこに、わたしよりよく焼けた肌、 顔はそこまで格好いい方ではないかもしれないけど、わたしには最高にかっこよくて・・・ 「この子が俺の1番仲良かった後輩!」 と、隣に座る可愛いお嫁さんにわたしを紹介してくれる。 そんな紹介をしてくれ、わたしはドキリと心が弾む。 「そうなの!よく話は聞いていたの。 会えて嬉しい!」 と、可愛いお嫁さんがわたしを見て微笑む。 わたしは、複雑な感情で小さくお辞儀をした。 「やっと紹介出来てよかったよ!!」 先輩は立ち上がり、わたしの横に立つ。 そして、わたしの肩に手を回した。 「ちょっ・・・!先輩!!!」 お嫁さんの前なのに、いつも通りそんなことをする先輩に焦る。 「俺の、1番仲の良い“男の子”!!!」 え・・・? “男の子”・・・?? 先輩の言葉に、わたしは固まる。 そんなわたしを、先輩は大笑いしながら見る。 「夏生、そんな似合わない格好して、こんな大切な式に参加しちゃダメだろ!」
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