にくきゅうぷにぷに

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迷うことなく店まであっさり到着し、俺はドキドキしながらも店内に入った。 「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」 「い、いえ、後でもう一人来ます」 「かしこまりました。こちらのお席へどうぞ」 笑顔が爽やかな女性店員に案内してもらい、ボックス席のソファに着いた。 ふぅ。緊張したが、席まで着いたし第一段階クリアだろう。 とりあえず、何も頼まないのも申し訳ないかと思い、サラダだけ注文した。 すると、注文を受けた店員が席から離れていったのとほぼ同時にーー。 「あれ? 七生」 と、誰かに名前を呼ばれた。 「恭司(きょうじ)!」 振り向いた先にいたのは、俺がポメガだということを知る友人である、永瀬(ながせ) 恭司だった。
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