1180人が本棚に入れています
本棚に追加
迷うことなく店まであっさり到着し、俺はドキドキしながらも店内に入った。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
「い、いえ、後でもう一人来ます」
「かしこまりました。こちらのお席へどうぞ」
笑顔が爽やかな女性店員に案内してもらい、ボックス席のソファに着いた。
ふぅ。緊張したが、席まで着いたし第一段階クリアだろう。
とりあえず、何も頼まないのも申し訳ないかと思い、サラダだけ注文した。
すると、注文を受けた店員が席から離れていったのとほぼ同時にーー。
「あれ? 七生」
と、誰かに名前を呼ばれた。
「恭司!」
振り向いた先にいたのは、俺がポメガだということを知る友人である、永瀬 恭司だった。
最初のコメントを投稿しよう!