にくきゅうぷにぷに

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「久し振り、七生! 元気だったか?」 「うん、元気だよ。恭司は?」 「俺も元気!」 中学生の時に仲良くなった恭司とは、もうだいぶ長い付き合いとなる。 高校を卒業すると同時に一緒に東京に上京してきて、今でもよく食事に行ったり遊んだりする。 真面目で誠実な性格は、今も昔も変わらない。 そんな恭司だから、俺は自分がポメガであるという秘密を、過去に恭司にだけ打ち明けた。 秘密を打ち明けた時の恭司は、さすがに驚いてたはいたけれど、それからも一切変わらない態度で接してくれた。それどころか、俺がポメに変身してしまった時は、いつだって真っ先に助けてくれていた……。 本当に、恭司には感謝の気持ちでいっぱいだ。 「恭司は一人?」 「うん。昼飯食べがてら、ノートパソコンでちょっと仕事してた。七生も一人? 珍しいじゃん、一人で店とか入るの絶対無理って言ってたのに」 「あ、いや、人と待ち合わせしてるんだ」
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