にくきゅうぷにぷに

6/31
前へ
/192ページ
次へ
「それは、友達?」 「えっと……うん」 今詳しく話す必要はないし、友達っていう説明で合ってるよな? すると恭司は、パッと笑顔になりーー。 「そっか、俺以外にも友達出来たんだな! 良かった、七生の良さを分かってくれる人がちゃんと身近にいるみたいで!」 「恭司……。うん、ありがとな」 「少し寂しいけどな。七生が困った時、いつも俺だけを頼ってくれるの、嬉しかったし」 「そんな……」 こんなこと言ってくれるなんて、恭司は昔から本当に良い奴だ。恭司がいてくれたから、母と離れて東京に来られて……そして今の仕事が出来ている。 「なあ。その友達が来るまで、ここ座ってもいいか? 俺、もう会計も済ませて帰るとこだったから」 「うん」と俺が頷くと、恭司は向かい側の席へと座った。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1180人が本棚に入れています
本棚に追加