にくきゅうぷにぷに

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それからすぐにテーブルへ運ばれてきたサラダを食べながら、俺は恭司と話を続ける。 「そう言えば七生、そろそろ発情期(あれ)じゃないか?」 「あ、うん。発情期(あれ)は先週終わったよ」 俺がポメガだということを周りに知られないよう、恭司はポメガに関するワードをいつも〝あれ〟などと言ってくれる。 「えっ? そうだったのか。連絡くれれば、いつもみたいに食事持っていったのに」 「ありがとう。恭司、最近仕事忙しいって言ってたから連絡するの悪いかなと思って。それに、えっと、これから来る友達、が食事とか持ってきてくれたから大丈夫だった」 「ってことは、その友達も七生の秘密、知ってるんだ? そっかそっか、そんなに仲の良い友達なんだ! えー、もしかして俺はもうお役御免? だとしたら寂しいなあー」 「お、お役御免って、そんなわけないだろ! これからも友達でいてくれなきゃ困るよ!」
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