にくきゅうぷにぷに

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「ん?」 「これ、見ろ」 俺は、恭司からたった今届いたメッセージを見せるように、スマホの画面を城矢の前に差し出した。 その画面には、こう書かれている。 【七生、さっきは偶然だけど会えて良かった。 帰り際に、今度会った時に大事な話があるって伝えたけど…やっぱり恥ずかしいから、メッセージで伝えることにした。 実は俺…今度、結婚するんだ!】 「……結婚⁉︎」と、城矢が目を丸くした。たった今まで、恭司が俺のことを好きだと勘違いしていたのだから、その反応になるのも仕方ない。 そもそも俺も、恭司に彼女がいると聞いていなかったから、実は結構驚いた。 メッセージの後半には、〝最近出来たばかりの彼女と結婚することになった。いわゆるデキ婚で、恥ずかしくてなかなか言い出せなかった〟という内容が書かれていた。
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